Toyota Prius (2017 year). Manual japanese - part 20

 

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Toyota Prius (2017 year). Manual japanese - part 20

 

 

303

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

クリアランスソナーをお使いになる前に

必ず次のことをお守りください。
お守りいただかないと思わぬ事故につながるおそれがあり危険です。

車速が約 10km/h をこえないようにしてください。

センサーの感知範囲、作動速度には限界があります。車を前進・後退するとき
は、必ず車両周辺(特に車両側面など)センサー感知範囲外の安全を確認し、
ブレーキで車速を十分に制御し、ゆっくり運転してください。

センサーが感知する範囲にはアクセサリー用品などを取り付けないでくださ
い。

304

4-5. 運転支援装置について

警告

センサーについて

次のとき、クリアランスソナーが正常に作動しないことがあり、思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。注意して運転してください。

センサーに氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)

センサー部が凍結したとき(解ければ、正常に復帰します)
特に低温時には凍結などにより異常表示が出たり、障害物があっても感知しな
いことがあります。

センサーを手などで覆ったとき

炎天下や寒冷時

凸凹道・坂道・砂利道・草むら走行時など

他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・他車のク
リアランスソナーなどの超音波を発生するものが近付いたとき

どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき

冠水している道路でセンサーに水が被ったとき

車両姿勢が大きく傾いたとき

市販のフェンダーポール・無線機アンテナ・フォグランプを車に付けたとき

背の高い縁石や直角の縁石に向かって進んだとき

標識などのものによっては感知距離が短くなります。

バンパー真下付近は感知しません。
センサーより低いものや細い杭などは、一度感知しても接近すると突然感知し
なくなることがあります。

センサーに障害物が近付きすぎたとき

バンパーやセンサー部付近にものをぶつけたときや、たたくなどの強い衝撃を
与えたとき

トヨタ純正品以外のサスペンションを取り付けたとき

自車付近にクリアランスソナーを装備している別の車両があるとき

けん引フックを取り付けたとき

字光式ナンバープレートを取り付けたとき

上記に加えて障害物の形状・条件によっては感知できる範囲が短くなることや、
感知できないことがあります。

305

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

サイドセンサーについて

次のとき、クリアランスソナーが正常に作動しないことがあり、思わぬ事故に
つながるおそれがあり危険です。注意して運転してください。

サイドエリアのスキャン(→ P. 302)が完了するまでのあいだは、サイドエ
リアに障害物があっても障害物を感知できない場合があります。

サイドエリアのスキャン完了後でも、車・人・動物などが車両の横からサイド
エリアに侵入してきた場合は感知できません。

サイドエリアのスキャン完了後でも、周囲の環境によっては障害物を感知でき
なくなることがあります。このとき、サイドセンサーの作動表示(→ P. 297)
が一時的に表示されなくなります。

正確に感知できないことがある障害物

次のようなものは感知しないことがあります。注意して運転してください。

針金・フェンス・ロープなどの細いもの

綿・雪などの音波を吸収しやすいもの

鋭角的な形のもの

背の低いもの

背が高く上部が張り出しているもの

人・動物などの動いているもの

特に人は衣類の種類によっても検知できない場合がありますので、常に目視で
確認してください。

306

4-5. 運転支援装置について

注意

クリアランスソナー使用時の注意

次のとき、センサーの異常などにより装置が正常に作動しなくなっているおそ
れがあります。トヨタ販売店で点検を受けてください。

障害物を感知してない状態で、クリアランスソナーの作動表示が点滅し、ブ
ザーが鳴ったとき

センサー部付近に物をぶつけたときや、たたくなどの強い衝撃を与えたとき

バンパーをぶつけたとき

ブザー音がしないのにクリアランスソナー・バックセンサーの作動表示が点灯
したままのとき

洗車時の注意

高圧洗車機を使用して洗車するときは、センサー部に直接水をあてないでくだ
さい。強い水圧により衝撃が加わり、正常に作動しなくなるおそれがあります。

スチームを使用した洗車機などで洗車するときは、スチームをセンサー部に近
付けすぎないようにしてください。スチームにより、正常に作動しなくなるお
それがあります。

307

4

運転

4-5. 運転支援装置について

インテリジェントクリアランスソナー

次のようなときに進行方向の障害物を感知してシステムが作動します。

低速走行時にブレーキペダルを踏み忘れてしまった、または踏み遅れ
てしまったとき

アクセルペダルを踏みすぎてしまったとき

駐車時や低速走行時における障害物への衝突のおそれがあるときや、ア
クセルペダルの踏み間違いや踏みすぎによる急発進、および、シフトポ
ジション選択を誤っての発進時に、センサーが前後進行方向の障害物を
検知するとシステムが作動し、壁などの障害物への衝突を緩和し被害低
減に寄与します。

システム作動例

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

308

4-5. 運転支援装置について

シフトポジションの選択を誤って発車してしまったとき

309

4-5. 運転支援装置について

4

運転

フロントコーナーセンサー

フロントセンサー

リヤコーナーセンサー

バックセンサー

マルチインフォメーションディスプレイの

画面(→ P. 126)から、

インテリジェントクリアランスソナーの ON(作動)/ OFF(非作動)
を変更することができます。

インテリジェントクリアランスソナー
が OFF(非作動)になっているときは、
ICS OFF 表示灯が点灯します。

OFF(非作動)に切りかえて、インテリジェントクリアランスソナーを停止させた

場合、再度、マルチインフォメーションディスプレイの

画面から ON(作動)

に切りかえないとシステムは復帰しません。(パワースイッチの操作では復帰しま
せん)

センサーの種類

1
2
3
4

インテリジェントクリアランスソナーの設定変更

310

4-5. 運転支援装置について

インテリジェントクリアランスソナーは、衝突の可能性がある障害物を
感知したとき、ハイブリッドシステムの出力を抑制することにより車速
の上昇を抑えます。(ハイブリッドシステム出力抑制制御:下記図 1)
また、そのままアクセルぺダルを踏み続けた場合は、ブレーキをかけ減
速させます。(ブレーキ制御:下記図 2)

作動について

311

4-5. 運転支援装置について

4

運転

作動開始条件

ICS OFF 表示灯が点灯・点滅(→ P. 309, 316)しておらず、次の
条件をすべて満たすと作動します。

X

ハイブリッドシステム出力抑制制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを ON(作動)にしているとき
・ 車速が 15km/h 以下
・ 車両進行方向に障害物がある(2 ∼ 4m 先まで)
・ 衝突回避には、通常よりやや強めのブレーキ操作が必要とシステム

が判断した

X

ブレーキ制御

・ ハイブリッドシステム出力抑制制御作動中
・ 衝突回避には、急ブレーキ操作が必要とシステムが判断した

作動終了条件

次のいずれかの条件のときに作動が終了します。

X

ハイブリッドシステム出力抑制制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを OFF(停止)にした
・ 通常のブレーキ操作で衝突回避が可能になった
・ 車両進行方向の障害物がなくなった(2 ∼ 4m 先まで)

X

ブレーキ制御

・ インテリジェントクリアランスソナーを OFF(停止)にした
・ ブレーキ制御により車両が停止して約 2 秒が経過した
・ ブレーキ制御により車両が停止したあとに、ブレーキペダルを踏ん

・ 車両進行方向の障害物がなくなった(2 ∼ 4m 先まで)

作動条件について

312

4-5. 運転支援装置について

ハイブリッドシステム出力抑制制御・ブレーキ制御が作動したときは、ブ
ザーでお知らせするとともに、マルチインフォメーションディスプレイ
にメッセージが表示されます。

出力抑制制御は状況により、加速制限制御か出力最大抑制制御のいずれかが作動し
ます。

ハイブリッドシステム出力抑制制御・ブレーキ制御の表示・ブザーにつ
いて

制御

状況

マルチ

インフォメーション

ディスプレイ表示

ICS 

OFF

表示灯

ブザー

ハイブリッド
システム出力

抑制制御作動中

(加速制限

制御)

一定以上の加速
ができない状況

消灯の

まま

“ポーン”
(単発音)

ハイブリッド
システム出力

抑制制御作動中

(出力最大抑制

制御)

通常よりやや強
めのブレーキ操
作が必要な状況

消灯の

まま

ブレーキ制御

作動中

急ブレーキが

必要な状況

システム作動

により車両停止

ブレーキ制御作

動後に車両が
停止した状況

点灯

313

4-5. 運転支援装置について

4

運転

センサーの感知範囲について

インテリジェントクリアランスソナーの感知範囲は、クリアランスソナーの感知
範囲(→ P. 300)とは異なります。
そのため、クリアランスソナーが障害物との接近をお知らせしても、インテリ
ジェントクリアランスソナーは作動を開始していない場合があります。

システムが作動したときは

システム作動により車両が停止した場合、インテリジェントクリアランスソナー
が停止して、ICS OFF 表示灯が点灯します。

システムの復帰について

システム作動によりインテリジェントクリアランスソナーが停止したときに、イ
ンテリジェントクリアランスソナーを復帰させたい場合は、再度、インテリジェ
ントクリアランスソナーを ON にし停止を解除(

P. 309)するか、パワース

イッチ をいったん OFF にしてから再度、ON モードにしてください。
また、進行方向の障害物がなくなった状態で車両を走行させたとき、または車両
の進行方向が入れかわった(前進から後退、または後退から前進に切りかえた)
ときはシステムが自動的に復帰します。

センサーが感知しない障害物について

次のような障害物は、センサーが感知しない場合があります。

人や綿、雪など音波を反射しにくいもの

(特に人は衣類の種類によっても感知できない場合があります)

地面に対して垂直でないもの、車両進行方向に対して直角でないもの、凸凹な
もの、波打っているもの

背の低いもの

針金・フェンス・ロープ・標識の支柱などの細いもの

バンパーに非常に近いもの

クリアランスソナーのブザーについて

クリアランスソナーの ON / OFF に関係なく(

P. 296)、インテリジェント

クリアランスソナーを停止させていなければ(

P. 309)、前側センサーまた

はうしろ側センサーが障害物を感知してブレーキ制御が作動すると、クリアラン
スソナーのブザーも鳴り、障害物とのおよその距離をお知らせします。

知識

314

4-5. 運転支援装置について

衝突の可能性がなくてもシステムが作動する状況

次のような状況では、衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合がありま
す。

周辺環境の影響

・ 垂れ幕や旗、垂れ下がった枝、遮断機(踏切のバー・ETC のバー・駐車場の

バーなど)に向かって走行するとき

・ 道路脇に障害物があったとき(狭いトンネル・狭い鉄橋・狭い道路などを走

行したとき)

・ 縦列駐車時
・ 地面にわだちや穴がある場合
・ 排水溝などの金属のフタ(グレーチング)走行時
・ 急な登坂路を走行するとき
・ 冠水している道路でセンサーに水が被ったとき

天候の影響

・ センサーに氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
・ どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき
・ 霧・雪・砂嵐などの悪天候の状況

他の音波の影響

・ 他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・車両感

知器・他車のクリアランスソナーなど超音波を発生するものが付近にいたと

・ センサー付近に市販の電装部品(字光式ナンバープレート < 特に蛍光灯タイ

プ >・フォグランプ・フェンダーポール・無線アンテナなど)を取り付けたとき

・ 狭い道路を走行するとき

・ 砂利道・草むらなどを走行するとき

315

4-5. 運転支援装置について

4

運転

車両の変化

・ 車両姿勢が大きく傾いたとき
・ 積載状況などにより車高が著しく変化した場合(ノーズアップ・ノーズダウ

ンなど)

・ 衝突などで、センサーの方向ズレが発生したとき

万一、踏切などでインテリジェントクリアランスソナーが誤って作動したときは

万一、踏切などでインテリジェントクリアランスソナーが誤って作動しても、ブ
レーキ制御は約 2 秒で解除されるため、そのまま前進することで脱出できます。
また、ブレーキペダルを踏んでも、ブレーキ制御は解除されるため、再度アクセ
ルペダルを踏むことで前進し、脱出できます。

システムが正常に作動しないおそれのある状況

次のような状況では、システムが正常に作動しない場合があります。

周辺環境の影響

・ 感知できる障害物と車両のあいだに、感知できない障害物がある場合
・ 車・二輪車・自転車・歩行者などの障害物が車両の横から割り込んだり、飛

び出してきたとき

天候の影響

・ センサーに氷・雪・泥などが付着したとき(取り除けば、正常に復帰します)
・ どしゃぶりの雨や水しぶきがかかったとき
・ 霧・雪・砂嵐などの悪天候の状況

・ 炎天下や寒冷時でセンサー周辺部が著

しく高温または低温の場合

・ 風が強いとき

316

4-5. 運転支援装置について

他の音波の影響

・ 他車のホーン・オートバイのエンジン音・大型車のエアブレーキ音・車両感

知器・他車のクリアランスソナーなど超音波を発生するものが付近にいたと

・ センサー付近に市販の電装部品(字光式ナンバープレート < 特に蛍光灯タイ

プ >・フォグランプ・フェンダーポール・無線アンテナなど)を取り付けたとき

車両の変化

・ 車両姿勢が大きく傾いたとき
・ 積載状況などにより車高が著しく変化した場合(ノーズアップ・ノーズダウ

ンなど)

・ 衝突などで、センサーの方向ズレが発生したとき

シンプルインテリジェントパーキングアシスト作動中のインテリジェントクリア
ランスソナーについて

→ P. 321

補機バッテリーを脱着したときは

システムを初期化する必要があります。
約 35km/h 以上の車速で 5 秒以上直進走行することで初期化できます。

マルチインフォメーションディスプレイに「ICS 現在使用できません」が表示さ
れ ICS OFF 表示灯が点滅したときは

センサー部に氷・雪・泥などが付着していることが考えられます。
この場合はセンサーの氷・雪・泥などを取り除けば、正常に復帰します。
また、低温時にはセンサーの凍結などにより異常表示が出たり、障害物があっ
ても感知しないことがあります。氷が解ければ、正常に復帰します。

センサーの汚れを取り除いても表示が出るとき、センサーが汚れていなくても
表示が出るときは、トヨタ販売店で点検を受けてください。

補機バッテリーを脱着したあとにシステムの初期化がされていないことが考え
られます。システムの初期化を行ってください。

マルチインフォメーションディスプレイに「ICS故障 販売店で点検してください」
が表示され ICS OFF 表示灯が点滅しブザーが鳴ったときは

システムが正常に作動しなくなっているおそれがあります。
トヨタ販売店で点検してください。

317

4-5. 運転支援装置について

4

運転

警告

安全にお使いいただくために

システムを過信しないでください。システムを過信すると思わぬ事故につなが
るおそれがあり危険です。

安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。インテリジェントクリアランスソナーは衝突緩和という支
援ができる場合がありますが、状況によっては作動しない場合もあります。

インテリジェントクリアランスソナーは、完全に車両を停止させるシステムで
はありません。また、車両を停止させることができたとしても、ブレーキ制御
は約 2 秒で解除されるため、すぐにブレーキペダルを踏んでください。

システムを正しく作動させるために

センサー(

P. 309)について、次のことをお守りください。お守りいただ

かないと、センサーが正しく作動せず、思わぬ事故につながるおそれがあり危
険です

改造・分解・塗装などをしない

純正品以外に交換しない

センサー周辺へ衝撃を与えない

センサーに傷を付けたりせずに、常にきれいにしておく

サスペンションの取り扱いについて

車高や車の傾きが変化すると、センサーが障害物を正しく感知できなくなり、
システムが作動しなくなったり、不要に作動してしまう場合があるため、サス
ペンションの改造はしないでください。

318

4-5. 運転支援装置について

注意

センサーの故障を防ぐために

センサー周辺に衝撃を受けたときは、センサーの故障などにより装置が正常に
作動しなくなっているおそれがあります。トヨタ販売店で点検を受けてくださ
い。

高圧洗車機を使用して洗車するときは、センサー部に直接水をあてないでくだ
さい。強い水圧により衝撃が加わり、正常に作動しなくなるおそれがあります。

スチームを使用した洗車機などで洗車するときは、スチームをセンサー部に近
付けすぎないようにしてください。スチームにより、正常に作動しなくなるお
それがあります。

不要な作動を防ぐために

次のときは、インテリジェントクリアランスソナーを OFF にしてください。
衝突の可能性がなくてもシステムが作動する場合があります。

点検などで、シャシーローラー・シャシーダイナモ・フリーローラーなどを使
用する場合

船舶・トラックなどへ積載する際の進入時

ローダウンサスペンションや、純正と異なるサイズのタイヤを取り付けた場合

積載状況などにより車高が著しく変化した場合(ノーズアップ・ノーズダウン
など)

けん引フックを取り付けた場合

 

 

 

 

 

 

 

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