Toyota Prius (2017 year). Manual japanese - part 18

 

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Toyota Prius (2017 year). Manual japanese - part 18

 

 

271

4-5. 運転支援装置について

4

運転

通信利用型レーダークルーズコントロールは、ITS Connect が装着され
ている車両のみ利用できます。

ITS Connect については P. 279 を参照してください。

このシステムは車間制御モードでの追従走行中、先行車も通信利用型
レーダークルーズコントロールに対応している場合に自動的に作動しま
す。

情報取得

先行車との通信

加減速情報などを取得します。

ミリ波レーダー

車間距離情報などを取得します。

通信利用型レーダークルーズコントロール(ITS Connect 装着車)

1

2

272

4-5. 運転支援装置について

システム作動について

先行車の加減速の情報を通信で取得することにより、先行車の加減速
に素早く追従して車間距離や速度の変動を抑制し、スムーズな追従走
行に寄与します。また、先行車が認識できなくなった場合は自動的に
車間制御モードに切りかわります。

車間制御モードに比べて次のような作動になります。

通信利用型レーダークルーズコントロールの ON / OFF を変更する

マルチインフォメーションディスプレイの

画面(→ P. 555)

から、通信利用型クルーズコントロールの ON(作動)/ OFF(非作
動)を変更することができます。

X

車間制御モード

X

通信利用型レーダークルーズコ
ントロール

先行車の発進に遅れて気付く

先行車の発進に素早く気付く

スムーズな加速で追従

短時間で渋滞解消

1

1
2
3

273

4-5. 運転支援装置について

4

運転

システム作動時の表示

先行車通信マーク

車間距離表示

通信利用型レーダークルーズコントロールの作動目安

レーダークルーズコントロールの車間距離設定に応じて、本機能の作
動レベルがかわります。(→ P. 269)

1
2

車間距離設定

作動目安

長い

ゆったりとした加減速による追従走行

中間

中間の追従走行

短い

きびきびとした加減速による追従走行

274

4-5. 運転支援装置について

定速制御モードでは、先行車の車速変化に合わせた追従走行を行わず、一
定の車速で走行します。レーダーセンサーの汚れなどにより、車間制御
モードで走行できない場合のみご使用ください。

クルーズコントロールが OFF の
状態で、ON-OFF スイッチを 1.5
秒以上押し続ける

ON-OFF ス イ ッ チ を 押 し た 直 後 は、
レーダークルーズコントロール表示灯
が点灯します。その後、クルーズコン
トロール表示灯に切りかわります。

システムが OFF の状態から操作したと
きのみ、定速制御モードへの切りかえ
が可能です。

希望の車速(約 50 ∼約 100km/h)
までアクセルペダル操作で加速/減
速し、レバーを下げて速度を設定す

クルーズコントロールセット表示灯が
点灯します。

レバーを離したときの車速で定速走行
できます。

設定速度をかえる
→ P. 268

制御を解除する・復帰させる
→ P. 270

定速制御モードでの走行

1

2

275

4-5. 運転支援装置について

4

運転

設定条件について

シフトポジションが D のとき設定できます。

車速は約 100km/h 以下で設定できます。

(ただし、先行車を検知していないときは、約 50km/h 以下では設定できませ

ん)

車速設定後の加速について

通常走行と同様にアクセルペダル操作で加速できます。加速後、車速が設定速度
にもどります。ただし、車間制御モード時は先行車との距離を保持するため車速
が設定速度以下になることもあります。

車間制御モードの自動解除

次のとき、自動的に車間制御モードが解除されます。

先行車がいないときに車速が約 40km/h 以下になったとき

車速が約 40km/h 以下で追従走行中に先行車がいなくなった、もしくはセン
サーが正しく車両を検知できなかったとき

VSC が作動したとき

TRC が一定時間作動したとき

TRC または VSC を OFF にしたとき

センサーが何かでふさがれて正しく検知できないとき

プリクラッシュブレーキが作動したとき

パーキングブレーキが作動したとき

急坂路で制御停車したとき

インテリジェントクリアランスソナー

が作動したとき

制御停車中に次を検出したとき

・ 運転席シートベルトを着用していない
・ 運転席ドアが開いた
・ 車両が停止したあと約 3 分経過した

この場合、自動で P ポジションに切りかわる場合があります。(→ P. 210)

その他の理由で車間制御走行が自動解除されるときは、システムが故障している
可能性があります。トヨタ販売店にご相談ください。

知識

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

276

4-5. 運転支援装置について

通信利用型レーダークルーズコントロールについて

本機能によって、車間制御モードの速度や車間距離設定が変更されることはあ
りません。

先行車が通信利用型レーダークルーズコントロールに対応していないときは、
本機能は作動しません。

先行車や周囲の車両の走行状態によっては、スムーズな追従走行が行われない
場合や、自車の速度や先行車との車間距離に影響がおよぶ場合があります。必
要に応じてブレーキ・アクセルを操作してください。

通信利用型レーダークルーズコントロールが作動しないおそれがある状況

次の状況では、通信利用型レーダークルーズコントロールが作動しない、または
通信利用型レーダークルーズコントロールから車間制御モードに切りかわる場
合があります。

先行車との通信が途絶したとき

センサーが先行車を誤って検知したとき

トンネルやビル街などで自車、または先行車両の GPS 受信状態や車車間通信状
態が悪化しているとき

雪道などスリップしやすい路面を走行しているとき

急な坂道を走行しているとき

追従していた先行車が車線変更などで離脱したとき

通信していた先行車とのあいだに、通信利用型レーダークルーズコントロール
に対応していない車両が割りこんできたとき

定速制御走行の自動解除

次のとき、自動的に定速制御モードが解除されます。

設定速度より車速が約 16km/h 以上低下したとき

車速が約 40km/h 以下になったとき

VSC が作動したとき

TRC が一定時間作動したとき

TRC または VSC を OFF にしたとき

インテリジェントクリアランスソナー

が作動したとき

プリクラッシュブレーキが作動したとき

その他の理由で定速制御モードが自動解除されるときは、システムが故障してい
る可能性があります。トヨタ販売店にご相談ください。

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

277

4-5. 運転支援装置について

4

運転

レーダークルーズコントロールの警告メッセージ・警告ブザー

走行操作に関して注意が必要な場合や、システムに異常が発生したときには、警
告メッセージ・警告ブザーで注意をうながします。マルチインフォメーション
ディスプレイに警告メッセージが表示されたときは、表示された画面の指示に
従ってください。

センサーが正しく検知しないおそれのある先行車

次のような場合にシステムによる減速が不十分な場合はブレーキペダルを、加速
が必要な場合はアクセルペダルを、状況に応じて操作してください。
センサーが正しく車両を検知できず、接近警報(→ P. 270)も作動しないおそ
れがあります。

先行車が急に割り込んできたとき

先行車が低速で走行中のとき

同じ車線に停車中の車がいるとき

先行車の後部分が小さすぎるとき(荷物を積んでいないトレーラーなど)

同じ車線を二輪車が走行中のとき

周囲の車両より水や雪がまき散らされ、レーダーセンサーの検知のさまたげに
なるとき

278

4-5. 運転支援装置について

車間制御モードが正しく作動しないおそれのある状況

次の状況では、必要に応じてブレーキペダルで減速(場合によってアクセルペダ
ルを操作)してください。
センサーが正常に車両を検知できず、システムが正常に作動しないおそれがあり
ます。

先行車が急ブレーキをかけた場合

自車の車両姿勢が上向きになる場合(重い
荷物を積んだなど)

先行車の車高が極端に高いとき

カーブや車線幅が狭い道路などを走行す
る場合

ハンドル操作が不安定な場合や、車線内の
自車の位置が一定でない場合

279

4

運転

4-5. 運転支援装置について

ITS Connect

ITS Connect は、交通情報や周辺車両の情報を受信することにより、安
全運転や快適な運転を支援するシステムです。

安全運転を支援する通知・案内・注意喚起

ITS Connect は、道路に設置された DSSS

用路側装置や通信機を

搭載した車両と無線通信することで、見通しが悪い交差点の交通状況
などの情報を受信します。

受信した情報は、状況に応じて通知・案内や注意喚起としてマルチイ
ンフォメーションディスプレイに表示され、運転者に注意を促すこと
により安全運転を支援します。

DSSS(Driving Safety Support Systems)とは、運転者の認知・判断の
遅れや誤りによる交通事故を未然に防止することを目的とするシステムで、警
察庁が推進しているプロジェクトです。

通信利用型レーダークルーズコントロール

先行車との通信により受信した加速/減速情報をレーダークルーズコ
ントロールの制御に利用し、よりスムーズな追従走行に寄与すること
で快適な運転を支援します。詳細は P. 271 を参照してください。

ITS Connect の概要

:グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。

路側装置

280

4-5. 運転支援装置について

警告

安全にお使いいただくために

安全運転を行う責任は運転者にあります。常に周囲の状況を把握し、安全運転
に努めてください。
ITS Connect はあらゆる状況で安全運転の支援をするものではありません。
システムに頼ったり、安全を委ねる運転をしたりすると思わぬ事故につなが
り、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。

ITS Connect は安全運転の支援を目的として設計していますが、その効果は
さまざまな条件によりかわり、常に同じ性能を発揮できるものではありませ
ん。

「システムが正常に作動しないおそれがあるとき」 (→ P. 286)をお読みい

ただき、システムを過信せず安全運転に努めてください。

ITS Connect について

次のような状況では、ITS Connect は作動しません。

・ 交差点に DSSS 用路側装置が設置されていないとき
・ 先行車や接近してくる車両に通信機が搭載されていないとき

交差点に進入する方向によっては、作動する通知・案内・注意喚起が異なる場
合があります。

右折時注意喚起について

DSSS 用路側装置が設置された交差点であっても、DSSS 用路側装置の種類
や交差点に進入する方向によっては、対向車のみを検知し、歩行者に対する注
意喚起をしない場合があります。
そのため、注意喚起の表示内容が実際の交通状況と異なる場合があります。

「割

り込み表示による通知・案内・注意喚起」 (→ P. 282)をお読みいただき、必
ず自らの目視による安全確認を行ってください。

281

4-5. 運転支援装置について

4

運転

ITS Connect の機能が利用可能な
とき、メインディスプレイに次のア
イコンを表示して通信の接続状態
をお知らせします。

ITS Connect アイコンの見方

アイコン

接続状態

道路に設置された DSSS 用路側装置から必要な情報を取得
できている

通信機を搭載した車両から必要な情報を取得できている

道路に設置された DSSS 用路側装置、および通信機を搭載
した車両、両方から必要な情報を取得できている

282

4-5. 運転支援装置について

状況に応じて、次の通知・案内・注意喚起をマルチインフォメーション
ディスプレイに割り込み表示します。

右折時注意喚起

交差点で右側方向指示灯を点滅させて右折待ちをしているときに、対
向車や歩行者がいるにもかかわらず発進しようとしているなど、対向
車や右折先の歩行者を見落している可能性があるとシステムが判断し
たときに、ブザーと表示で注意喚起を行います。

交差点に設置されている DSSS 用路側装置(感知器)の種類によっ
て、注意喚起の表示は次のように異なります。

割り込み表示による通知・案内・注意喚起

X

対向車および歩行者を感知す
る交差点

X

対向車のみを感知する交差点

・ 注意喚起の表示内容は、実際の交通状況と異なる場合があります。
・ 一定時間経過後に注意喚起が消えますが、周囲に車や人がいないことを示す

ものではありません。

283

4-5. 運転支援装置について

4

運転

赤信号注意喚起

赤 信 号 の 交 差 点 手 前 に さ し か
かってもアクセルペダルを踏み
続けているなど、赤信号を見落し
ている可能性があるとシステム
が判断したときに、ブザーと表示
で注意喚起を行います。

信号待ち発進準備案内

赤信号で停車したとき、青信号に
かわるまでの待ち時間の目安を
バー表示で表します。

待 ち 時 間 が 残 り 少 な く な る と
バー表示が消え、まもなく信号が
かわることを表します。

緊急車両存在通知

緊急車両(救急車)がサイレンを
鳴らして近辺を走行していると
きに、ブザーが鳴り、自車に対す
る緊急車両のおおよその方向・距
離・進行方向を表示します。

緊急車両の距離と進行方向が表
示されていないときは、自車のす
ぐ近くに緊急車両がいることを
表します。

284

4-5. 運転支援装置について

交差点などで停車しているときに、
通信機を搭載した車両が接近して
くると、通信車両のおおよその方向
を表示します。

接近してくる方向が正面の場合は、右
側方向指示灯を点滅させているときの
み表示します。

通信車両接近通知の使い方

マルチインフォメーションディスプレイで専用の通知画面を表示し
ているときに使用することができます。

ハ ン ド ル の メ ー タ ー 操 作 ス イ ッ チ の

ま た は

を 押 し て

を選択し、

または

を押して、通知画面を表示してくだ

さい。

車両が停止しているときに表示が有効になります。車両が完全に停
止していないときは通知されません。

赤信号により交差点で停止すると予測されるときに、ハイブリッドシス
テムインジケーターのエコアクセルガイド(→ P. 109)のゲージを 0
にし、運転者が余分な加速をし続けないように支援します。

 通信車両接近通知

信号情報利用型エコアクセルガイド

285

4-5. 運転支援装置について

4

運転

マルチインフォメーションディスプレイの

画面(→ P. 126)で、

次の機能の設定を変更することができます。

各機能の設定変更

機能

設定内容

右折時注意喚起

ON / OFF の切りかえ

表示タイミングの切りかえ

赤信号注意喚起

ON / OFF の切りかえ

表示タイミングの切りかえ

緊急車両存在通知

ON / OFF の切りかえ

信号待ち発進準備案内

ON / OFF の切りかえ

通信利用型レーダークルーズコントロール

ON / OFF の切りかえ

信号情報利用型エコアクセルガイド

ON / OFF の切りかえ

作動タイミングの切りかえ

286

4-5. 運転支援装置について

交差点ごとの作動する通知・案内・注意喚起について

道路に設置されている DSSS 用路側装置の種類により発信している情報が異な
るため、交差点によって作動する通知・案内・注意喚起は異なります。

システムが正常に作動しないおそれがあるとき

例えば次のような状況などでは、車両の位置や向きを正しく特定できず、シス
テムが正常に作動しないおそれがあります。

・ 高いビルや高い街路樹に囲まれているとき
・ トンネルや高架下を通過しているとき
・ ハイブリッドシステムを始動してから、しばらく走行するまでのあいだ

例えば次のような状況などでは、正しく通信ができず、システムが正常に作動
しないおそれがあります。

・ 周囲に大型車が走行しているときなど、通信がさえぎられたとき
・ 通信を妨害する電波が発せられているとき
・ DSSS 用路側装置の向きがかわってしまっているとき
・ DSSS 用路側装置がメンテナンス中や故障しているとき
・ 他車両の通信機が故障しているとき

右折時注意喚起は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがありま
す。

・ 交差点内で一旦停止せずに右折しようとしたとき
・ 周囲の環境や天候、DSSS 用路側装置の劣化などの影響により、対向車や歩

行者の検知性能が低下しているとき

・ 対向車や歩行者が周囲の建物や別の車両に隠れているとき
・ DSSS 用路側装置の検知範囲外に対向車や歩行者がいるとき

赤信号注意喚起は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれがありま
す。

・ 遅い速度で走行しているとき
・ 停車しているとき
・ DSSS 用路側装置が設置された交差点付近の側道を走行しているとき
・ DSSS 用路側装置から受信した情報が誤っているとき

信号待ち発進準備案内は、次のような状況などでは正常に作動しないおそれが
あります。

・ 前方の信号機が青信号、黄信号または矢印信号のとき
・ 青信号にかわるまでの待ち時間が残り少ないとき
・ 停車していないとき
・ DSSS 用路側装置から受信した情報が誤っているとき

知識

 

 

 

 

 

 

 

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