Toyota Coaster (2015 year). Manual japanese

6.手入れ、メンテナンスデータ

207

レギュレーターのタール抜きについて

レギュレーター内にタール分が付着する
と、触媒装置の浄化を損なうおそれがあ
ります。定期的なタール抜きを行ってく
ださい。
詳しくは、トヨタ販売店にご相談くださ
い。

ＬＰＧ車

エンジン停止直後のレギュレーターは直
接手などで触れないでください。
レギュレーターが高温になっているため、
やけどするおそれがあります。

■排水方法

珈

エンジンを停止します。

玳

軽油が飛散しないように排出栓の下
に受け皿などを置きます。

珎

排出栓を左にまわします。

玻

ポンプを押し、水を排出します。
コップ半分くらいの水を排出します。

珀

排水処理が終わったら、排出栓を確
実に締めつけます。

●排出栓の締めつけは手で行ってくださ

い。

珥

ポンプが抵抗を感じるようになるま
で数回押します。

警告

6.手入れ、メンテナンスデータ

208

点検時期

日常点検

3カ月ごと（距離項目）

タイヤ

日常点検として必ずタイヤの点検を行っ
てください。
下記のタイヤの状態を点検します。
●空気圧
●き裂・損傷
●溝の深さ
●異常な摩耗

■空気圧

エアゲージでタイヤ（スペアタイヤを含
む全輪）の空気圧を点検します。空気圧
不良のときは、指定空気圧に調整してく
ださい。

●点検・測定および充てん時は、必ずタ

イヤが冷えているときに行ってくださ
い。（走行直後は熱によって空気圧が
高くなりますが、決して抜かないでく
ださい。）

●空気圧の測定後およびエア充てん後

は、はずしたバルブキャップを必ず取
りつけてください。

●空気圧は、運転席ドアを開けたボディ

側に貼られている「タイヤ空気圧」の
表で正しい空気圧を確認のうえ、調整
してください。

指定空気圧にしてください。
空気圧が低すぎたり高すぎたりすると、
乗り心地が悪くなったり、積荷が傷みや
すくなります。また、タイヤの異常摩耗
の原因にもなります。
空気圧が著しく低いと、フラットスポッ
トが発生したり、過熱しやすくなりバー
スト（破裂）したりして、思わぬ事故に
つながるおそれがあります。

空気圧不足

空気圧過多

適正空気圧

●指定空気圧でたわみ状態を確認しておく

と便利です。

●正確な点検調整には、タイヤエアゲージ

とエアコンプレッサーが必要です。

知識

警告

6.手入れ、メンテナンスデータ

209

タイヤの接地面全周や側面にき裂や損傷
がないかを点検します。また、釘や石な
どの異物が刺さったり、かみ込んだりし
ていないかをタイヤ全周にわたって点検
します。

●タイヤにき裂・損傷があるときは、新

品のタイヤと交換してください。

（タイヤの交換については、254ペー

ジ「タイヤを交換するときは」をご
覧ください。）

■タイヤのき裂・損傷

傷がコードに達しているときや、コードが
露出しているときは使用しないでくださ
い。本来のタイヤ強度がもたれず破損する
おそれがあります。

注意

亀裂

タイヤの接地面に異常な摩耗がないかを
点検します。

●異常な摩耗があるときは、トヨタ販売

店で点検・整備を受けてください。

■タイヤの異常な摩耗

異常な摩耗

点検時期

日常点検

3カ月ごと（距離項目）

点検時期

日常点検

3カ月ごと（距離項目）

6.手入れ、メンテナンスデータ

210

●スリップサイン（摩耗限度表示）があ

らわれたときは走行しないでください。
スリップしやすくなり非常に危険です。

●高速道路を走行するときは、溝の深さ

を確認してください。溝の深さが規定
以下のときは、危険なため走行しない
でください。

溝の深さ限度

1,6袢

タイヤの溝が十分に残っているかを点検
します。
●残り溝が少なくなってくると、タイヤ

のスリップサイン表示（▲位置）に摩
耗限度表示があらわれますので、新品
のタイヤと交換してください。

（タイヤの交換については、254ペー

ジ「タイヤを交換するときは」をご
覧ください。）

■タイヤの溝の深さ

スリップサイン

（摩耗限度表示）

スリップサイン
位置表示マーク

走行路

一般路

溝の深さ限度

2,4袢

走行路

高速道路

点検時期

日常点検

3カ月ごと（距離項目）

警告

6.手入れ、メンテナンスデータ

211

■タイヤローテーション

（タイヤ位置交換）

タイヤは道路の状況・積荷・ブレーキ操
作・取りつけ位置などによってそれぞれ
異なった摩耗をします。また、スペアタ
イヤは長時間使用しないと変質します。
タイヤの摩耗を均等にし、寿命を延ばす
ために定期的な位置交換をしてくださ
い。

↑車両前方

スペアタイヤ

●搭載されているジャッキを使用してタイ

ヤ位置交換を行うときは、スペアタイヤ
を使用して1輪ずつ交換してください。

●アルミホイール装着車では前後のタイヤ

にそれぞれ専用の塗装が施されているた
め、前後のタイヤを入れ替えてローテー
ションしないでください。

知識

タイヤローテーション時期

5,000kmごと

●日常点検として必ずタイヤの点検を行っ

てください。（27ページ参照）

●タイヤローテーション後は、初期なじみ

により締めつけトルクが低下することが
あります。
約50∼100km走行後、規定の締めつ
けトルクでホイール取りつけナットの増
し締めを行ってください。

●タイヤの取りつけには、ご使用のディス

クホイール専用のホイール取りつけナッ
トおよびストップボルトを使用してくだ
さい。

●ホイールナットレンチはホイールナット

の奥まで深くかけてください。かけかた
が浅いと力をかけたとき、ホイールナッ
トレンチが外れけがをするおそれがあり
ます。

●ホイールナットのゆるみおよび締めすぎ

は、ホイールボルトの折損やディスクホ
イールのき裂につながり、脱輪の原因に
なります。

●ダブルタイヤの点検のときは、ホイール

ナットだけでなくストップボルトも忘れ
ずに締めつけてください。

注意

タイヤローテーションを行ったあとは、
指定空気圧に調整してください。前後の
タイヤで指定空気圧が異なるため、指定
空気圧より低いと車両の走行安定性を損
なうばかりでなく、タイヤが偏磨耗した
りします。高速時にスタンディングウエ
ーブ現象

※

によりタイヤがバースト（破

裂）したりして、思わぬ事故につながる
おそれがあります。

※高速で走行してるときに、タイヤが波うつ

現象

警告

6.手入れ、メンテナンスデータ

212

●ディスクホイールは、リムサイズやオフセットが同じでもほかの車のものが使用できな

い場合があります。お手持ちのディスクホイールを使用するときは、トヨタ販売店にご
相談ください。

●タイヤやディスクホイールを交換したときは、ホイールバランスを確実にとってください。

知識

●タイヤ・ディスクホイール・ホイール取りつけナットを交換するときはトヨタ販売店に

ご相談ください。（39ページ参照）
ディスクホイールは下記の表を参照し、必ず指定サイズで同一種類のものを取りつけ
てください。指定サイズ以外のタイヤ・ディスクホイールを取りつけると、車の性能
が十分に発揮できないばかりでなく、思わぬ事故につながるおそれがあります。

〈ディスクホイールの指定サイズ〉

※2 ディスクホイールの中心線から取りつけ面

までの長さ（褄）

※1 ホイール取りつけナットを取りつけるボル

ト中心の円の直径（ｄ）

ホイール取りつけ面

褄寸法

中心線

タイヤサイズ

リムサイズ

17.5×

6.00

203.2

（5穴）

120

（スチール）

127

（アルミ）

P.C.D.

※1

（mm）

オフセット

※2

（mm）

ディスクホイール

215/70R17.5ー118/116LLT

215/70R17.5ー112/110LLT

警告

6.手入れ、メンテナンスデータ

213

ヒューズの点検、交換

ランプがつかないときや電気系統の装置が働かないときは、ヒューズ切れやランプ
自体の球切れが考えられます。
次の手順でヒューズの点検、交換を行ってください。

珈

エンジンスイッチを“ ＬＯＣＫ ”の位置にします。

玳

ヒューズボックスを開けます。

《フロアヒューズボックスＡ》

助手席うしろの床面に取りつけられています。
ネジ（3カ所）をまわしてはずし、カバーをはずします。

ネジ

カバー

6.手入れ、メンテナンスデータ

214

ＬＰＧ車

《フロアヒューズボックスＢ》

ディーゼル車ではセンタードア後部のカバー、ＬＰＧ車では通路中央のカバーのツ
マミをまわしてはずし、ヒューズボックスのカバー両端のツメを開きながらカバー
を持ち上げてはずします。
●ＬＰＧ車はツマミの凹み部にコインなどを差し込んでまわすと、楽にロックをは

ずせます。

《インパネヒューズボックス》

カバーのツメを押しながらカバーを持ち上げ、カバーをはずします。

ツメ

ディーゼル車

カバー

ツマミ

カバー

ツマミ

カバー

凹み部

ツメ

6.手入れ、メンテナンスデータ

215

珀

ヒューズが切れていないとき、または交換してもライト類が点灯しないときは電
球切れが考えられます。
電球を点検し、切れているときは交換してください。

珥

それ以外の電気系統の装置が働かないときは、トヨタ販売店で点検を受けてくだ
さい。

切れていない状態

規定容量以外のヒューズを使用しないでください。配線が過熱・焼損し、火災になるおそれ
があります。

注意

取り替えてもまたヒューズが切れる場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。

アドバイス

珎

故障の状況から点検すべきヒューズを表（216∼219ページ参照）で確認し、
ヒューズはずしでヒューズを引き抜き、ヒューズが切れていないかを点検します。

●ヒューズはずしは、インパネヒューズボックス（218ページ）についています。
●ヒューズは車の仕様によりないものもあります。
●各ヒューズの受け持つ装置は主なものについて記載しています。

玻

ヒューズが切れていたら、表（216∼219ページ参照）、またはヒューズボック
スの表示にしたがい規定容量のヒューズに交換します。

切れた状態

6.手入れ、メンテナンスデータ

216

エアコンファンＮＯ.1

エアコンファンＮＯ.2

エアコンファンＮＯ.3

コンデンサファンＮＯ.1

コンデンサファンＮＯ.2

ウォーターポンプ

ＡＢＳＳＵＢ

デフォッガ

クーリングユニット（モーター）

コンデンサーユニット（モーター）

ヒーター用ウォーターポンプモーター

ＡＢＳ

リヤウインドゥデフォッガー

ヒューズの受け持つ主な装置名称

アンペア数

漓

滷

澆

潺

潸

澁

澀

潯

15Ａ

20Ａ※

15Ａ

20Ａ※

15Ａ

20Ａ※

20Ａ

30Ａ※

20Ａ

30Ａ※

10Ａ

20Ａ

ヒューズ名称

20Ａ

30Ａ※

予備ヒューズ

《フロアヒューズボックスＡ》

※ ＬＰＧ車

6.手入れ、メンテナンスデータ

217

1 2 3

4 5

《フロアヒューズボックスＢ》

EDU
EFI

ＥＣＤ

ＥＣＤＮｏ.2

ＥＤＵ（ディーゼル車）
ＬＰＧインジェクター（ＬＰＧ車）

ＥＦＩＥＣＵ

（ディーゼル車）

ＥＦＩＥＣＵ

（ディーゼル車）

ヒューズの受け持つ主な装置名称

アンペア数

15Ａ

7.5Ａ

15Ａ

7.5Ａ

15Ａ

30Ａ

※2

漓

滷

澆

ALT-S

オルタネーター

潺

STEP

電動格納式補助ステップ

※1

潸

ヒューズ名称

※1 電動格納式補助ステップ付き車
※2 ＬＰＧ車

6.手入れ、メンテナンスデータ

218

1 2 3 4 5 6

9 10

11 12

13 14

15 16 17 18

予備ヒューズ

《インパネヒューズボックス》

ヒューズはずし

WIPER
ワイパ

ECU-IG

A.C
エアコン

GAUGE
メータ

20Ａ

15Ａ

10Ａ

ワイパー＆ウォッシャースイッチ

オートドア、ＡＢＳ、ＥＦＩ
オルタネータ

オートエアコン、マニュアルエアコン

メーター、ヒーター、
後退灯、バックブザー

ヒューズの受け持つ主な装置名称

アンペア数

ヒューズ名称

漓

滷

澆

潺

6.手入れ、メンテナンスデータ

219

TV
テレビ

ＭＩＲＨＴＲ

ECU-B

DOME
ルームランプ

STOP
ストップランプ

FOG
フォグランプ

HEAD（ＬH）
ヘッドランプ（左）

HEAD（ＲH）
ヘッドランプ（右）

MET-IGN
メーター

CIG-RADIO
ライター・ラジオ

TAIL
テールランプ

IGN
イグニッション

10Ａ

※1

15Ａ

※3

7.5Ａ

※1

10Ａ

※2

10Ａ

※1

15Ａ

※2

15Ａ

7.5Ａ

15Ａ

10Ａ

リヤモニター

ミラーヒーター

ECTコンピューター、エアサスコンピ
ューター、ミラーコントロールリレー

室内灯、トランク灯、時計、
オーディオ

ＡＢＳＥＣＵ、制動灯、
ハイマウントストップランプ

フォグランプ

ヘッドランプ（左側）

ヘッドランプ（右側）

メーター

シガレットライター、オーディオ、
時計

スイッチ照明、尾灯、車幅灯、
センタードアステップランプ

ＥＦＩコンピューター

ヒューズの受け持つ主な装置名称

アンペア数

ヒューズ名称

澁

TURN
ターン

10Ａ

方向指示灯

潸

澀

ＯＢＤⅡ

7.5Ａ

ＯＢＤコネクター

潯

潛

濳

潭

澂

潼

潘

澎

HAZ-HORN
ハザード・ホーン

15Ａ

非常点滅灯、ホーン

澑

濂

潦

澳

ST
スタータ

7.5Ａ

ＥＦＩコンピューター、
スターターリレー

澣

D/L
ドアロック

20Ａ

ドアロック

澡

※1 ディーゼル車
※2 ＬＰＧ車
※3 寒冷地仕様車

6.手入れ、メンテナンスデータ

220

電球（バルブ）の交換

ここでは主な電球（バルブ）の交換方法を記載しています。記載されていない電球
の交換についてはトヨタ販売店にご相談ください。
●ページ数が記載してある電球の交換については、該当ページをお読みください。

リヤ方向指示灯兼非常点滅灯、
後退灯、尾灯、制動灯／尾灯 225

番号灯 226

ヘッドランプ 222、223

フォグランプ 224

フロント方向指示灯

兼非常点滅灯 222、223

車幅灯

222、223

サイド方向指示灯

兼非常点滅灯 224

6.手入れ、メンテナンスデータ

221

●必ず同じＷ数の電球を使用してくださ

い。（228ページ参照）

●電球および電球固定具の取りつけは確実

に行ってください。取りつけが不完全な
場合、水入りなどによる故障およびレン
ズ内面の曇りにつながるおそれがありま
す。

アドバイス

ヘッドランプ・制動灯などのランプは、雨
天走行や洗車などの使用条件によりレンズ
内面が一時的に曇ることがあります。これ
はランプ内部と外気の温度差によるもの
で、雨天時などに窓ガラスが曇るのと同様
の現象であり、機能上の問題はありません。
ただし、レンズ内面に大粒の水滴がついて
いるときやランプ内に水がたまっていると
きは、トヨタ販売店にご相談ください。

知識

●ハロゲン電球はガラス球内部の圧力が高

いため、落としたり、物をぶつけたり、
傷をつけたりすると破損してガラスが飛
び散る場合がありますので十分注意して
取り扱ってください。また、素手で触れ
ずにきれいな手袋を着用してください。

●電球を交換するときは、各ランプを消灯

させ、電球が冷えてから交換してくださ
い。やけどするおそれがあります。

注意

6.手入れ、メンテナンスデータ

222

珎

フロント方向指示灯または車幅灯は、
ヘッドランプ本体裏側にあるソケッ
トを矢印の方向にまわして取り出し、
ソケットから電球を抜き取ります。

ヘッドランプは、手順

玻

∼

珥

にした

がって、電球の交換作業を行います。

フロント方向指示灯兼
非常点滅灯

車幅灯

玳

ネジ（3カ所）をまわしてはずしてか
ら、ピン（1カ所）のかん合をはずし、
ヘッドランプ本体を取りはずします。

＜取りはずし方＞
ヘッドランプ／フロント方向指示灯／車
幅灯は、電球を交換するまえに

珈

、

玳

の作業を行ってください。

ネジをまわすときにヘッドランプの光軸調
整用のネジをまわさないでください。ヘッ
ドランプの光軸がずれるおそれがありま
す。（102ページ参照）

アドバイス

玻

バックカバーを矢印の方向にまわし
て、取りはずします。

※図は助手席側で説明しています。

■ヘッドランプ／フロント方向指示灯兼非常点滅灯／車幅灯

バックカバー

ネジ

ラジエーターグリル

ヘッドランプ本体

ネジ

ヘッドランプ
本体裏側

ヘッドランプ（ロービーム）

ヘッドランプ（ハイビーム）

珈

ネジ（1カ所）をまわしてはずしてか
ら、クリップ（5カ所）のかん合をは
ずし、ラジエーターグリルを取りは
ずします。

ピン

クリップ

Toyota Coaster (2015 year). Manual japanese - part 14